四国八十八ケ寺霊場 
第34番札所 種間寺 たねまじ

住所  高知県吾川郡春日野秋山72  宿坊なし 駐車場有り
電話  088−894−2234

四国霊場の中で修行の道といえば、歩く道のりが長く、また、太平洋や険しい山の自然の脅威を感じられるところ。まさに修行の道である。しかし、そんな中にあるこの種間寺は、周囲に田んぽが広がる、のんびりとした、寺である。境内は広々していて、昭和45年に台風の被害を受け、鉄筋コンクリートの本堂として再建されたという。本堂の手前には、持仏堂、大師堂、観音堂が建っている。用命天皇の御代のことである.百済の国の皇子の推挙により仏師、工匠たちがわが国を訪れ、それぞれの職務を果たしたのち、大阪の四天王寺の落成を期に帰国の途についた。帰航途中、暴風雨に襲われて寄港したのが当山近くの秋山の港であった。仏師たちは、これからの長い海上の安全を願い、四尺八寸の座像の襲師如来を刻み、秋山郷の本宅山項に安置し、安んじて船出した。これが寺のはじまりであり、その後に来錫した弘法大師が、その薬師如来を本尊として祀り寺を開創した。さらに大師は、唐の何から持ち堀っていた五穀の種を萌かれたことにちなんで現在の寺号を名什けられた。また、天暦年間、天上天皇は藤原信家を勅使として下向「種間」の勅・開を下賜されているし、藩政時代には藩主山内公の尊信を得、厚い保護受けた。 本尊の薬師師如来は国宝である。










本尊
薬師如来

開基
弘法大師

本尊の真言  
おん ころころ
せんだり
まとうぎ そわか

本堂
山門はなく、駐車場から細長く延びた境内には、本堂、大師堂、本坊がたたずむ。伽藍は、すべて昭和45年の台風の後に再建されたもの。それまでは歴史のある堂宇が並んでいたそうだが、今はコンクリート造のモダンな堂宇となっている。そのため本堂は明るく、開放的な雰囲気。本堂には春野町指定文化財の木造薬師如来立像を保存。高さ32・3m、一木造のこの像は、残念だが非公開だ。

本尊の薬師如来
百済の仏師が彫ったとされる薬師如来像は、国宝にも指定された貴重な仏像。旧暦1月21日は一般にも御開帳される。

観音堂
観音堂には「子育て観音」の額がかかり、観音像のまわりには、底の抜けた柄杓がずらりと奉納されている。観音様の左手の堂には、かわいらしい赤ん坊の像が立っている。本尊の薬師如来は、安産の薬師として有名で、妊婦は柄杓を持って寺へ詣でる。寺ではその柄杓の底を抜き、3日の間安産の祈願をして、お礼とともに柄杓を返す。妊婦は底の抜けた柄杓を床の間に飾り、出産後は柄杓を寺に納める。そのため底のない柄杓が寺に集まっているという。なぜ底のない柄杓がいいの柄杓が奉納されているか?それは「通りがよくなる」ことが、安産に通じるからだとのことである。


大 師 堂









通りやすくと思いを込めて底の無い柄杓がたくさん奉納されてます















納 経 所

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